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『筋肉を鍛えても治らない腰痛』

2021年10月6日 症状別 腰痛

『腹筋・背筋を鍛えれば腰痛が治る』

 腹筋


患者さんから良く聞かれるキーワードに、腹筋を鍛えれば腰痛が治るという考え方があります。これは、整形外科の先生の中にも浸透している言葉ですが、これは迷信です。腹筋、背筋を鍛えれば腰痛が治るのであれば、普段から激しいトレーニングをしているスポーツ選手に腰痛患者はいないはずです。

しかし、スポーツ選手には、普通の方以上に腰痛に悩んでいる方が多く、数多くの選手が腰痛で満足のいくパフォーマンスが発揮できず引退することがあります。

反対に、筋肉トレーニングとは無縁のやせ型の方で、一度も腰痛を経験した事が無いと言われる方もいます。その方の生活の範囲内で疲労を溜めないように生活を送れていれば、痛くはならないのです。

つまり、筋肉をいくら鍛えてもその腰痛には痛みが発生した際の原因があり、その原因を取り除かないかぎり、筋肉をいくら鍛えても、治療にはなりません。

 

まず、ANT骨盤療法にて、仙腸関節の機能異常という原因を取り除き、そこからが運動を始めるスタートラインになります。そのスタートラインに立つためにも、その痛みの原因を取り除くことが、一番の優先順位になります。


『痛みが治らない為、コルセットを使っている』

コルセットは必要なし 

整形外科での腰痛治療中、なかなか症状の改善がみられないと、コルセットを処方されることがあります。確かに、腰痛時にコルセットやゴムバンドを腰部から骨盤部に巻くと痛みが軽減されることがあります。例えば、骨折した場合に、ギプスをつけて患部を固定させ安静にさせます。すると、骨が折れていても、患部が動かないように固定されているので、痛みを感じません。それと同じで、コルセットをまくことにより患部( 腰から骨盤 )が固定されるので、その間だけ痛みが和らぎます。

しかし、長期間のコルセットの使用は、骨盤まわりのインナーマッスルといわれる姿勢を維持するための筋肉をサボらす事となり、その筋肉の機能を衰えさせる原因となり、本来人間に備わっている、正しい姿勢の維持機能を低下させます。

 痛みは、身体に異常が起こっていることを知らせてくれるサインです。

通常、病気の治療では、がんなどの終末期の医療以外は、異常の根本原因を突き止めるまで、むやみに痛みだけを軽減させる治療は行いません。痛みそのものが、病気の症状の悪化を招く場合は例外ですが、痛みだけを抑えてしまうと、身体の異常の根本原因を見逃す危険性がある為です。

 コルセットを使用することにより、痛みが軽減しそのまま長期間使用し続けるという方が多くいられます。本来痛みが治癒した段階で、使用を中止することが本来の使用方法ですが、痛みが改善しない為に、長期間にわたり使用している現状を変える為にも、根本治療する為にも、ANT骨盤療法が必要になります。

 根本からの治療が行えれば、コルセットは必ず、あなたの腰には必要で無くなります。

 

 

 『いままでの腰痛治療の多くは、対処療法のみで、痛みの根本治療ではない。』

 

現在、整形外科が行っている腰痛治療は、腰痛の原因を主に腰椎の神経領域に求めている為、神経を圧迫、障害していない状態でも、ただ単に、レントゲンやMRI画像に写っただけの椎間板を悪者とし、必要の無い手術を行い、術後も続く腰痛で患者さんを苦しめるケースが多くあります。また、MRIなどの画像診断をしても、腰椎、神経に異常の無い原因不明の腰痛症は、全体の約八五%を占めます。こちらには、薬物療法などの対処療法を行うだけで、腰痛の根本治療を行っていません。

従来の整形外科の治療で治るものは、骨折、腫瘍、感染症、神経脱落症状がはっきりある疾患と、原因がはっきりあるものに限定されます。このように不必要な手術、注射、投薬により腰痛に悩んでいる多くの方を救う為にも、まず整形外科の治療にANT療法を取り入れて頂くことが必要です。しかし、残念ながら、従来の治療法のみで、新しい治療法の勉強をおろそかにしている方が多く、多くの整形外科医が、関節運動学や関節神経学を学んでいない現状があります。

 医療とは、痛みなどの疾患で悩む患者さんを治療し、幸せな人生を送っていただくことにあると思います。少しでも多くの患者さんに、本当の治療を受けて頂き、劇的な治療効果を体験してほしいと願っています。

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