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医者が飲まない、大切な家族に飲ませない『薬』(副作用とリスクについて)

2021年12月11日 症状別 自律神経の不調

当院では、どこにいっても治らないといった重度の症状を患っている方が多く来院されます。その中で、特に治りが悪いと感じる人の特徴が『睡眠薬や安定剤などを毎日飲んでいる』という方達です。

薬による不調

お身体の不調は「身体」ではなく『脳』がその刺激を受け取り認識します。

その過程で、薬を常用している方は、脳の機能が低下しているのか、お身体からの信号を上手く脳が感じ取ることができなくなっているのか、はっきりしたことは分かりませんが、身体が良くなっても良いと感じ取ることが苦手になっていると感じます。歩けない程の痛みで、足を引きずりながら来院され、治療2週間後にスタスタと痛み無く歩けるようになっていても、全然良くなっていない‼と言われるケースもあり、その背景には脳のお身体の状態を正確に把握する機能が正常に機能しなくなっている状態が考えられます。この脳の機能低下の原因こそが『薬』の常用だと考えます。


日本の医療機関が用いている睡眠薬で最も多いのが、処方箋発行の三分の二を占めるベンゾジアゼピン系睡眠薬です。

このベンゾジアゼピン系は、副作用の危険が高い薬として知られています。中でも服用の際にもっとも注意が必要な点が、依存度が高く、深刻な離脱症状がでる可能性がある薬という点です。依存症の治療で実績を残す埼玉県立精神医療センターの発表では『ベンゾジアゼピン系薬を主体とした、抗不安薬や睡眠薬は、ヘロインよりも精神・身体的依存度が高く、耐性形成において覚醒剤と同列』とされています。

ベンゾジアゼピン系には他にも大きな副作用があることが知られており、なかでも高齢者が長期間にわたり内服すると認知症になりやすいというデータがあります。そして、耐性も依存性も強く、長期に内服するとクセになり使用量がドンドン増える典型的な薬である為、高齢者への投与はとりわけ慎重であるべきだと指摘されています。

医療機関は安易に、薬を出し過ぎています。

寝れないは病気でしょうか?
心配事があって気持ちが落ち着かないは、病気でしょうか?

大なり小なり寝れない日や心が落ち着かない日があるのも感情がある人間ならあって当たり前です。その感情を無理に薬で押さえつける事によって、症状が悪化し、薬の量が増えるという悪循環に陥ってしまう事で、不眠症や心の病気になってしまう原因になります。そのような場当たり的な対処療法ではなく、お身体を整える治療と心を整えるカウンセリングを行う事で、お身体の寝れない理由や心が不安定になる原因を突き止め、解決していく事が大切であり、唯一の根本治療であると考えます。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬の一覧

この薬は不安感や緊張感を和らげる向精神薬、抗不安薬として精神科や心療内科で使われ、最近では一般内科でも不眠を訴えると処方される事があります。短期の使用では高い効果が発揮されるも、服用を続けるうちに効きが悪くなる「耐性」が生じやすく、飲まないと不安になる「精神依存」や、量を減らすと体調が悪くなる「身体依存」になりやすいベンゾジアゼピン系睡眠薬を一覧としました。

作用時間 一般名 製品名
超短 トリアゾラム錠 ハルシオン・トリアゾラム・ハルラック
エチゾラム デパス・エチゾラム・デゾラム
プロチゾラム レンドルミン・グッドミン・ブロチゾラム
ロルメタゼパム エバミール・ロラメット
リルマザホン リスミー・塩酸リルマザホン
フルニトラゼパム錠 サイレース・ロヒプノール
エスタゾラム ユーロジン・エスタゾラム
ニトラゼパム ベンザリン・ネルボン・ニトラゼパム
クアゼパム ドラール・クアゼパム
フルラゼパム ダルメート
ハロキサゾラム ソメリン

睡眠薬を服用すると「眠りの質」が低下する

睡眠は脳波の状態によって、ノンレム睡眠(睡眠の深さによりステージ1から4の段階が存在)とレム睡眠に分類されます。深いノンレム睡眠は大脳皮質の発達した高等生物で多く出現し、昼間に酷使した大脳皮質を睡眠前半で集中的に冷却し休養を取らせます。レム睡眠では全身の筋肉が弛緩し、エネルギーを節約して身体を休める睡眠といえます。レム睡眠時の脳波活動は比較的活発で夢をよく見るほか血圧や脈拍が変動することから、心身ともに覚醒への準備状態にある睡眠ともいえます。

ベンゾジアゼピ系の薬を内服し睡眠した場合、深睡眠といわれる(ノンレム睡眠のステージ3と4)睡眠時間が、薬の飲んでいない睡眠と比べ、明らかに低下するのです。睡眠時間は薬で確保できたとしても、お身体を健康に保つ良い睡眠の為の質はどんどん低下していくのです。

質の高い睡眠を得るコツ

質の高い睡眠

①運動をする(一日に7000歩程度と同等の運動疲労が深睡眠を増やす)

②起床時間を毎日一定に整える(起床から17時間後に眠くなるリズムが生まれやすい)

③アルコールは眠りの質を低下させる

生活習慣を整え、お身体を良い状態に整え、規則正しい生活のリズムを作っても、寝れない・心が不安定などの不調が続く場合のみ、『薬の力を一時的に借りる事』が、大切な自分の身体を守る方法だと考えます。

そして、本当にあなたを大切にしてくれる良医なのか見極めポイントをご紹介します(ココロの不調の場合)

✅初診なのに薬を3種類以上出す
✅処方した薬の説明が無い
✅副作用の説明がない
✅不調を訴えるたびに薬が増え、たびたび変更する
✅質問をすると不機嫌になる
✅薬を処方するだけで助言や指導、提案がない
✅症状ばかりたずね生活を知ろうとしない

これらが一つでも当てはまったら、大切なご自身を守るためにセカンドオピニオン検討ください。

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