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本気で結果を出すトレーニング

2022年9月6日 スタッフブログ

結果がでるトレーニングとは?

結果を出すトレーニング

プロアスリート、アマチュア、ジュニア選手関係なく、毎日の練習の質を高めることで、自身のスポーツ活動での可能性を高められるトレーニングをご紹介していきます。

陸上選手、特に長距離を走る選手が必ず取り入れている「心拍トレーニング」をご紹介します。
バスケットボール、バレーボール、サッカー、ラグビー、ボクシング、テニス、バドミントンなど一定の時間を高強度で動き続ける必要のあるスポーツでは、最低限の基礎体力が必ず必要になります。子供のころは技術を習得する事が一番ですが、本当に強い選手は技術、スピードはもちろん基礎体力(長時間同じパフォーマンスを発揮する力)がなければ、トーナメントを勝ち上がる事はできません。そして、技術の習得には、センス(才能)が強く影響しますが、この基礎体力はセンスは全く関係なく、誰でも努力を重ねれば上を目指せる一番効果を出しやすいトレーニングです。

はじめは少し難しいところもあるかもしれませんが、できるだけわかりやすく紐解いていきますので是非参考にしてみてください。

「心拍トレーニング」とは?

結果を出すトレーニング

心拍トレーニングとは読んで字のごとく「心拍」を意識したトレーニングのひとつ。現在は、心拍数が計れる時計もあり気軽に心拍数を計測できるようになっています。

通常、人間の心拍数は1分間におおよそ60拍だといわれています。もちろんこの心拍はランニングやマラソンなどのスポーツをすると、それに伴い上がっていきます。

心拍トレーニングとは、その名のとおり自身の心拍数を計測し、その数値を元に運動強度の指標として行うトレーニングのこと。感覚でトレーニングするだけではなく、自身の体の状況を心拍で管理してトレーニングをする方法です。

ではまず、心拍数の種類を覚えていきましょう。

・安静時心拍数

こちらは、普段の生活の中で何もしていないときの心拍数になります。

一度、自宅でリラックスした状態で計測してみましょう。

性別などにより若干異なりますが、だいたい60~80/分程度です。

ベテランランナーの方は安静時心拍数も変化し、60/分を下回ってくることもあるでしょう。

・最大心拍数

こちらは、スポーツをした際の心拍数というより、自身の今の体でどこまで心拍数を上げられるかの最大心拍値になります。これは計算式から大体の数値が求められ、30歳の場合、「220-30(年齢)=190(最大心拍数)」という計算式となります。

今回ご紹介する心拍トレーニングで特に重要なのがこの最大心拍数です。

この最大心拍数をもとに、日々のトレーニング内容や目的に応じて『目安となる心拍数』を算出してみましょう。簡単な計算で「最大心拍数×○○%」で計算できます。さまざまな見解があるのでどれが正解とはいえないのですが、情報をもとに簡単にまとめると下記のようになります。

  • 体力回復や生活習慣病の改善:50〜60%
  • 脂肪燃焼や持久力アップ:60〜70%
  • 有酸素運動の能力アップ、持久力アップ:70〜80%
  • 筋力や運動能力アップ:80〜90%
  • 瞬発的な運動能力アップ:90〜100%

80%を超えると、無酸素運動もしくはそれに近い状態になります。その分だけ運動強度も上がるため、通常のトレーニングでは60〜80%程度を目安にするとよいでしょう。逆にこれより低い数値では、あまりトレーニングの効果が得られません。まずは最大心拍数から目安とすべき心拍数を計算し、それを維持するよう確認しながら走ってください。

プロアスリートはしている、「LT値」「VO2MAX」とは?

結果を出すトレーニング

自分の心拍数が分かると、「LT値」や「VO2MAX」などの数値も算出できるようになり、心拍トレーニングには必要知識となりますのでご紹介していきます。

・LT値とトレーニング

ベテランランナーさんなど、すでに運動強度が上がっている方は、エネルギー源として糖を利用する割合が高まると、糖を消費した結果として血中の乳酸が増加します。血中の乳酸濃度が2mmol/lという値を大きく超えると、長時間の運動の継続は困難となります。この、2mmol/lの値が「LT(乳酸性作業閾値)」と呼ばれます。LTに達する運動強度のときの心拍数が、最大心拍数のおよそ85%とされています。

2mmol/lを超えた運動、すなわち最大心拍数の85%を超えた運動は、長時間継続することが不可能であるということです。

 今回ご紹介する「LT値」ですが、これは「乳酸性作業閾(いき)値」と呼ばれるもので、簡単にいうと、LT値から急激に乳酸が溜まり始めるポイントを表します。乳酸が溜まると足が疲労してくるため、フルマラソンやハーフマラソンなどの長い距離を走る際にはこのLT値を超えないようレースペースを考える必要があります。

LT値の算出方法

【(最大心拍数−安静時心拍数)× 0.75+安静時心拍数】

しかし、この乳酸がたまり始めるLT値はトレーニングで高めることができます。

そこまで難しいものではなく、自身のLT値を上記の計算式で算出し、それに近い数値を維持しながら走ることで改善されていきます。

このLT値が高まることで、レース中に乳酸がたまるタイミングが無くなる、または後ろ倒しになります。より速いペースを長時間維持して走れるようになるでしょう。

VO2MAXとトレーニング

 マラソン上級者の方であればこの「VO2MAX」という言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか。

V = 量(volume)、O2 = 酸素、max = 最大限、すなわち「最大酸素摂取量」を意味し、1分間で体重1kgあたり体内に取り込める酸素量の最大値(単位はmL)を表します。

持久的運動のパフォーマンスを向上させるには、持久的運動を行っている時にどれだけ多くのエネルギーを産み出し続けることができるかが問われます。その能力を判断する一つの目安として、「VO2MAX」となるのです。

簡単に考えるとこの「VO2MAX」が高ければ、体重1kgあたりで1分間に使える酸素量が多いことになります。その分生み出せるエネルギー量が多いため、マラソン時にはより速く走れると考えられます。

実は、マラソンには自身が体内に取り込める酸素量、すなわちこの「VO2MAX」で自身のフルマラソンの予測タイムも割り出すことができます。

酸素は、通常に生活を送る上で体内におけるエネルギー生成に欠かせないものです。先ほども少しお話しましたが、より多くの酸素を取り込めることで、それだけ多くのエネルギーが体内で生み出せるということ。つまり「VO2MAX」は、長時間にわたって走り続けるフルマラソンやハーフマラソンでは非常に大事な指標のひとつなのです。

この「VO2MAX」ですが、自身の最大心拍数と安静時心拍数がわかっていれば以下のような簡単な計算式でもおおよそですが算出できます。

【15×最大心拍数÷安静時心拍数】

「VO2MAX」を高めるには、普段のトレーニングよりも体に負荷がかかるように少しきつめのメニューを取り入れてみてください。

また、その際に常に意識していただきたいのは今回ご紹介している内容の肝の部分でもある「心拍数」。

基準としては、最大心拍数の90%前後を目安に行うようにしましょう。

ですが、あまり体に負荷がかかるトレーニングを頻繁に行うと思わぬ故障にもつながります。また、体に疲労がたまったままトレーニングをしてもあまりいい効果は得られません。適度に休息を取り入れて、体調管理をしながら望んでみてください。

まとめ

今回は心拍トレーニングについてご紹介しました。ちょっと内容的には難しいところもありますが、駅伝で有名な青山学院大学の陸上選手も当たり前に行っています。スポーツウォッチやスマートバンドなど簡単に心拍を測定できる機械が低価格で販売されており、今までならプロアスリートしか行えなかった質の高いトレーニングが、誰でも簡単にできるようになりました。

院長ホシノも実際に日々のトレーニングに取り入れ

220-42歳=178(最大心拍数)

178×80%(0.8=運動能力アップと持久力アップ)=142

目標脈拍142前後に設定しトレーニングを行い、マラソンのタイムや日々のトレーニングでの走力の向上などから10年前の自分より今の自分の方がより強いと断言できます。

日々のトレーニングをより楽に効果的に行い、自分の限界を飛び越えて行きましょう。

※参考にホシノ院長の日々の有酸素トレーニングのデータを公開します。

下記の心拍数やVO2MAXのデータを見ながら、日々のトレーニング内容をその日のコンディションに合わせ、負荷をかけても大丈夫なのか?疲労が溜まっているから休むのか??負荷を下げてトレーニングをするのか???その日の気分ではなく、その日の身体のデータで判断しています。トレーニングは科学です。

ケガを予防しながら、最大限の負荷をかけたトレーニングが、ご自身の望む結果を導いていくれます。

心拍トレーニング

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